読解・文法
問題Ⅰ次の文章を読んで、後の問いに答えなさい。答えは、1・2・3・4から最も適当なものを一つ選びなさい。
パソコンは書斎(しょさい注①)である、パソコン(注②)があればどこでも書斎だ!という から始めましょう。
書斎を持つ事は一つの夢だといいます。夢とは手に入らないことの裏返しの表現かもしれません。書斎のイメージは、大きな机と大量の本でしょう。もちろん部屋が入ります。しかし、現実にはそうした空間①は高価です。大都会の生活者にとっては、第一に住居費が高くて物理的に手に入らない要素が大きく、第二に入手できても長い勤務時間や夜の付き合いや通勤に時間を取られて、書斎に落ち着く余裕がありますん。それでもあなたは書斎にこだわりますか?
一般の知識職業人にとって、書斎の本当の姿②は、こんなスタティック(静的)なものではありますん。もっとダイナミックに使うもの、動きのあるものです。知的活動は、いろいろな場で行います。朝の通勤電車では、その日の予定を考えることも多いでしょうが、仕事と無関係の本も読みます。喫茶店では商談もしますが、昨日読んだ本のメモも取ります。(3)、通勤車や新幹線の座席も、喫茶店の片隅(かたすみ)も書斎です。自宅ならテレビの前も書斎で
す。
そう納得すれば④、たくさんの資料つきの巨大納書斎を簡単に手に入れる方法があります。パソコンです。パソコンには大きな机はいりますん。資料を広げなくても画面出せます。ノートパソコンなら、携帯(けいたい注③)できます。電車に中や喫茶店の片隅が、充実した書斎になるのです。
書斎を使うとは和服を来て大きな机の前に座ることではなくて、通勤電車の中で本を読む
ことだという立場をとっても、差が一つあります。資料です。〔本物の〕書斎には、蔵書(注④)・時点・年鑑はもちろん、自分の資料・手紙・日記などもそろっています。そういう物を自由に使えろことが書斎の価値ですが、喫茶店ではこうはいきません。知的作業には資料が必要です。書斎は資料の置き場所であり、資料を使う場所なのです。
書斎といえば、偉い学者や大文豪(だいぶんごう注⑤)を思い浮かべます。その人たちのは、ただやみくもに思索した(注⑥)場所ではありません。資料をおき、整理し、資料を使用した場合が書斎です。そうした環境が書斎です。
パソコンを使えば、この環境⑤が手に入ります。パソコンに蓄積(ちくせき注⑦)できる情量は途方もない(注⑧)分量で、個人の資料のかなりの部分を置けます。しかし、その情報が使いやすく、検索しやすい(注⑨)のが決定的な利点⑥です。
(注①)書斎:本を読んだり、文を書いたりするための部屋。
(注②)パソコン:パーソナルコンピューターの略、小型のコンピ ューター
(注③)携帯できる:持ち