虞美人
李煜
春花秋月何时了,
往事知多少。
小楼昨夜又东风,
故国不堪回首月明中。
雕阑玉砌应犹在,
只是朱颜改。
问君能有几多愁,
恰是一江春水向东流。
虞美人
春花 秋月 何の時にか了らん,
往事 多少(いくばく)かを 知らん。
小樓 昨夜 又 東風,
故國は 回首に 堪へず 月明の中。
雕欄 玉砌(ぎょくせい) 應に猶ほ 在り,
只だ是れ 朱顔 改まる,
君に問ふ:能く 幾多の愁ひ 有りや。
恰も似たり 一江の春水の 東に向かって流るに。
日文解释:
春花秋月何時了:春の花が咲き、秋の月が冴え渡るこの季節の移ろいは、いつ終わるのだろうか。
往事知多少:昔の王侯として過ごした栄華等の思いでは、どれほどだろうか、限りがない。
小樓昨夜又東風:わたしのいる小さな高殿にも、昨夜またも故国の方から春風が吹いてきた。
故國:自分の国、南唐。そして具体的なイメージとしては宮殿のあった金陵を指す。
不堪:堪えられない。堪えられないが、つい…。ここでは振り返り、思い起こすのに堪えられないが、振り返らずにはいられない、という感情をあらわす。
回首:こうべをめぐらす。ふりかえる、という実際の動作と共に、思い起こす、回想するという精神的なふりかえりも含まれている。
月明中:月明かりの中。
雕欄:彫り物を施した立派な(建物の)欄干。てすり。転じて、立派な建物·御殿。次の「玉砌」と使われる意味はほぼ同じ。
玉砌:玉(ぎょく)でできたような立派な石の(建物の入り口にある)階段。転じて、立派な建物·御殿。
應:まさに。
猶:なお。まだ
應猶:きっとまだ。一書にはここが「依然」となっておりここの句は「雕欄玉砌依然在」(雕欄 玉砌 依然として 在り)となっている。
只是:ただ これ。
朱顔:紅顔。若い若人のこと。
改:あらたまる。つまり、年を取った。
問君:きみに問う。この語の次からが質問の言葉。
能有:どれぐらいある(ことだろうか)。よく…あらん。幾多:どれほど多くの。
愁:うれい、かなしみ。
恰似:あたかも 似たり。ちょうど。ここからが設問の答えの部分となる。
一江:(長江の)川いっぱいのながれ。この「一」は、「一山」(=満山、全山)、「一杯」(=満杯)、一面(=満面、全面)、一家(=全家、家族全員)のように全てを指す。
春水:春の川。水は川の流れ。ここでは春の川の水の流れ。
向東流:東に向かって流れる。中国の川は例外を除いて、皆、東へ向かって、滔々と流れている。そのように長く、豊かで、深く、尽きることのない、不滅の真理のようなものであることをいっている。
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